サブスクリプション
半年間で娘たちと会えた時間は、たった30分。
離婚はまだ成立していない。なぜ彼は子どもたちとほとんど会えないのか?
アイタイムズ編集部
当事者インタビュー
2024年の春、子どもを連れ去られた田中けいたさん(仮名、40代)の声を、インタビューを通じてお届けします。実の父親である彼がなぜ子供たちと会えないのか、その実情を探ります。
インタビュアー(I): こんにちは、田中さん。本日はお話を聞かせていただきありがとうございます。さっそくですが、現在の状況について教えていただけますか?

田中けいたさん(T): はい、私は東京都に住む普通のサラリーマンですが、今は「別居中の親」という立場に置かれています。半年前、妻が小学生の娘たちを連れて突然家を出て行ってしまいました。離婚はまだ成立していません。
I : 奥様が突然出て行かれるというのは、予想外だったのではありませんか?
T : 正直、直前まで夫婦喧嘩をしていたので少し予想はしていました。しかしながら、離婚が成立していないのに子どもたちとほとんど会えなくなるとは全く予想外でした。半年間で娘たちと会えた時間は、合計でたった30分です。
どのように連れ去られたのか
I : 半年前、子どもたちが連れて行かれたとき、どのような状況だったのでしょうか?
T : 妻からのモラハラに耐えかねて、数日前から、私は一人でカプセルホテルに滞在していました。ただ、毎日自宅に戻って昼間は自宅で仕事をしていました。そんな中で妻は突然子どもたちを連れて出て行き、その翌朝に「家族と相談してしばらく実家で過ごすことにした」とのLINEメッセージがきました。私も家族なのに、妻が相談した相手は義母や義兄たちだけでした。
I : 奥様のご実家は近いのでしょうか?
T : 私の自宅と同じく妻の実家も都内にあります。しかしそこに居るとも限らないので、警察にはすぐに「子どもたちが行方不明」と相談しました。でも、警察は妻の職場に連絡し、「子どもたちは安全な場所にいる」という妻の言い分を聞くと、「これ以上できることはない」と引き上げていきました。
弁護士のウソと学校の誤解
I : 子どもたちの学校はどうなったのでしょうか?

T : 連れ去り後約3週間、妻は子どもたちの学校を休ませていました。それから、実家近くの小学校に転校させたようです。その学校に問い合わせたところ、当初は「あ、転校してきた田中さんですね〜。校長先生と話せるように時間を調整しますね」という話で安堵しましたが、その翌日電話をかけると、今度は「お父様と話せることは何もありません」の一点張りで驚愕しました。さらには110番通報もされて、学校に警察官が出動していたことがわかりました。警察署に開示してもらった文書によると、私が学校付近に居ないにも関わらず、「学校に乗り込んでくると思った。子どもを(学校から)連れ去られると不安になった」という理由で通報したようです。
I : 学校側はなぜそのような激烈な対応をしたのでしょうか?