当事者の声(国内)

離れて暮らすことになった親に求めるもの

別居親、つまり子どもと一緒に住まなくなった親への子どもの気持ちは、同居親へのそれとは大きく異なります。

一言で言うと「存在し続けてほしい」という切望です。

「忘れないでいてほしい」

別居後、面会が減ったり連絡が途絶えがちになると、子どもは「私はもう必要とされていないのかな」と感じ始めます。

特に幼い子どもは、「会えない=嫌いになった」と受け取ってしまうことがあります。これは論理ではなく、あくまでも感情の問題です。どれだけ「仕事が忙しい」「遠くに住んでいる」「片方の親が会わせてくれない」という理由があっても、子どもの心には「パパ(ママ)は来てくれなかった」という事実だけが残ります。

月に一度でも、ビデオ通話だけでも。誕生日にメッセージを送るだけでも。なんでも良いのです。「あなたのことを考えているよ」というメッセージを、何らかの形で届け続けることが大切です。たった1回、一言が子供にとっては、ものすごく愛情を感じられるのです。

電話や手紙、何でもいいから愛情を伝えて欲しい。子どもは別居する親に期待している。

イメージ画像:メッセージカード

「離れている分、愛情を言葉にして伝えてほしい」

一緒に住んでいれば、言葉にしなくても伝わることがあります。毎日のご飯、学校への送り迎え、眠れない夜に隣にいてくれること。

でも、離れて暮らすとなると、そういった「日常の愛情」を届ける機会がぐっと減ってしまいます。だからこそ、別居親には意識的に言葉で愛情を伝えてほしいのです。

「会いたいよ」「大好きだよ」「あなたのことをいつも考えてるよ」

大人にとっては、なかなか日常では言わない照れくさい言葉かもしれません。でも、子どもにとってその言葉は、何にも代えられない宝物になります。一生覚えています。面会のたびに抱きしめてほしい。「会えてよかった」と伝えてほしい。別れ際に「また来るね」と約束してほしい。離れている時間が長いからこそ、会ったときの愛情表現が子どもの心の栄養になります。

「会いに来てほしい」

面会交流は、子どもにとって「自分は大切にされている」という証明になります。「離婚したのは大人の事情で、あなたへの愛情は変わらない」ということを、言葉だけでなく行動で示してほしい。それが、別居親への子どもたちの本音です。

会うたびに「特別なことをしなきゃ」と気負う必要は全くありません。テーマパークに連れて行かなくていい。高いご飯を食べさせなくていい。一緒においしいものを食べて、たわいない話をして、笑う。ゲームをしながらだらだら過ごす。それだけで、子どもの心は十分に満たされます。

むしろ、毎回「特別な日」にしようとすると、子どもは「普通の自分でいてはいけない」と感じることもあります。一緒に普通の時間を過ごすこと、それが何より子どもに「愛されている」という実感を与えます。一緒に住んでいた時のように過ごせるだけで十分なのです。

「急にいなくならないでほしい」

面会の約束を直前にキャンセルされる体験を繰り返した子どもは、人を信頼することが難しくなっていくことがあります。「どうせまた来ない」「期待しなければ傷つかない」という自己防衛が働き始めるのです。約束は守ってほしい。それがどうしても難しいなら、早めに正直な理由を伝えてほしい。「また今度ね」の「今度」をちゃんと実現してほしい。それだけで、子どもの信頼は守られます。

「元パートナーの悪口を言わないでほしい」

これは同居親と全く同じです。面会の時間に、相手への不満や怒りを子どもに話してしまう親がいます。気持ちはわかります。でも、その時間は子どもとの時間です。夫婦間の問題を子どもに持ち込まないことが、子どもへの最大の配慮になります。

祖父母に求めるもの

祖父母の存在は、離婚という嵐の中で「変わらない安心の場所」になり得ます。親が精神的に余裕をなくしているとき、子どもが唯一ほっとできる場所が祖父母の家だった、という話は本当によく聞きます。

「ただ、そこにいてほしい」

祖父母に特別なことは求めていません。いつも通り迎えてくれて、ご飯を食べさせてくれて、一緒にテレビを見る。縁側でお茶を飲む。テレビを見て一緒に笑う。そんな「なんでもない時間」が、離婚後の子どもには何より貴重です。

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【後編】親が離婚した子供の気持ち!同居・別居の親や親族それぞれに求めるものとは!?

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