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500 JPY書評#17 『離婚後の共同子育て――子どものしあわせのために』
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500 JPY
突然の別居で愛する娘と会えなくなった経験をきっかけに「親子断絶」を社会問題として捉え、取材を続けてきたジャーナリスト。特集「書評」で父親としての視点も交えながら、取材を通じて出会ったおすすめの一冊を紹介します。
西牟田 靖
タイトル:離婚後の共同子育て:子どものしあわせのために
著者 :エリザベス セイアー (著), ジェフリー ツィンマーマン (著), 青木 聡 (翻訳)
出版社:コスモス・ライブラリー
発行年:2010年
話すたびに喧嘩になる相手とどう子育てを続けるか。答えは信頼し直すことではなく、相手を“ビジネスパートナー”と割り切ること。本書では感情に頼らない12のルールを紹介しています。
1970年代後半から離婚後の共同親権が導入され始めたアメリカでは、「子どもの為、いかに父母が協力できるか」という視点から様々な本が出版され、約半世紀かけてノウハウが蓄積されてきました。
一方、日本では2026年4月に離婚後の共同親権が導入されたばかり。別居・離婚によって親子の関係が途絶えたり、子どもが生活や教育について不利益を被る問題が根深くあります。そんな日本では、離婚後の父母が協力して子育てをする環境を整備するのは、これからの課題といえます。そこで参考になるのが、アメリカで2001年に出版された『離婚後の共同子育て――子どものしあわせのために』です。
著者は、臨床心理学者のエリザベス・S・セイヤーとジェフリー・ジマーマン。対立の激しい離婚家庭を支援してきた経験をもとに、元夫婦が感情的な対立を減らし、子どものために協力する方法を提案しています。
本書の特徴は、元配偶者と仲良くなることや、信頼関係を取り戻すことを必ずしも求めるのではなく、相手を「子育てのビジネスパートナー」と捉え、必要な協力関係を築くという実践的な考え方を示していることです。