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500 JPY家族なのにわかり合えない。親子の会話が消えていく家庭の共通点
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─ 著者紹介 ─
主に近畿圏で35年以上教育業界に携わり、多くの親子と向き合ってきた経験を持つライター青山克彦が、現場での経験を基に親子関係に起きる問題を考察し、その向き合い方をアドバイスする。
青山 克彦
親子は、本来最も近い関係です。
同じ家で暮らし、同じ時間を過ごし、食卓を囲み、成長を見守ってきた関係です。だからこそ、多くの人は「家族なのだから、言わなくてもわかるはず」「親子なのだから、いつかは通じ合えるはず」と考えます。
しかし、実際には家族だからこそ、わかり合えなくなることがあります。他人であれば距離を取り、言葉を選び、相手の事情を想像しようとします。他人にはできることが、家族にはできなくなる。これは多くの家庭で起きていることです。
「このくらいわかるはず」「親なのだから当然」「子どもなのだから従うべき」という思い込みが、少しずつ会話を奪っていきます。
親子のすれちがいは、ある日突然起きるものではありません。表面上は普通に暮らしていても、心の中では少しずつ距離が広がっている家庭は意外に多いんです。仲が悪いわけでも、大きな事件があったわけでもないのに、気づけば話さなくなっている。そうした静かなすれちがいこそ、もっとも修復が難しいものです。
では、親子の会話が消えていく家庭には、どのような共通点があるのでしょうか。この記事では、親子関係が壊れていく家庭に見られる共通点を通して、「家族なのにわかり合えない」状態がなぜ生まれるのかを考えていきます。
親は、子どものことを一番近くで見てきた存在です。幼少期からずっとそばで見てきました。だからこそ、「この子はこう考えているはず」と思い込んでしまうことがあります。果たして、親のその答えは本当に正解でしょうか。
本人が話し始める前に「どうせ、こういうことでしょ」と先回りして結論を出してしまえば、子どもは話す気力を失っていきます。本音を語ろうとした瞬間に、親にそのようなことをされる経験が積み重なると、「言ってもむだだ」というあきらめが生まれます。
家族の間では、言葉を省いても通じ合えるという感覚が共有されがちです。
しかし、「本当は通じていないのに、通じているつもりになっているだけ」というケースになっているのかもわかりません。感謝も、謝罪も、心配も、口にしなければ伝わらないものです。「言わなくてもわかるはず」という決めつけは、コミュニケーションを止める言い訳になってしまいます。
この部分は、実は勉強と同じなんです。「わかる」と「できる」は全く別物です。授業中に「みんなわかったな」と確認をして説明を終えます。子どもたちは、だまってうなずいています。それから、問題をさせると、びっくりするほどできていない子が多いのです。
厳しい言い方になりますが、「何も言わない」つまり「黙る」ということは、親を「黙らせる子どもの最高の手段」です。「わかった」と言っておけば、周囲の大人は何も言えませんから。
だから、「家族なので言わなくてもわかり合える」という考えは、持たない方がよいと思います。大切なのは、親がどれだけ子どもの本質を見抜いているかということです。
子どもが自分の意見を口にしたとき、「親に逆らった」と受け取る家庭があります。
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